生活保護、逮捕歴、整形… 興信所の調査でバレる?バレない?
周囲には絶対に秘密にしておきたい事がある。
でも、もしも興信所に調べられてしまったらその秘密がばれてしまうかもしれない。
興信所で素行調査をしたという人の話を聞くたびに、「自分も調べられたらどうしよう…」と不安に思いながらビクビクしている。
日々このようなことに怯え、悩んでいる人は意外と少なくありません。
では、興信所はどこまでその人の情報を調べることができるのでしょうか。
今回は、興信所がどんな情報を調べられるのか?素行調査は違法ではないのか?についてお教えします。
興信所で調べられること、調べられないこと
興信所では、婚約者や恋人の素行調査で個人情報を調べることがあります。たとえばその人の出身校や勤務先、過去の交際関係、離婚歴などです。
しかし、最近は個人情報保護法によって個人の情報を調べるのがより難しくなりました。昔は比較的簡単に調べられた情報も、今では違法な手段を用いないとわからなくなっています。
本名や住所、出身校、勤務先などはスムーズに調べられますが、そうではないものもあります。
たとえば、国籍についての調査です。
「恋人が、どうも日本人ではない気がする。もしかしたら日本以外の国の出身かもしれない。本当の国籍を知りたい」という依頼があったとします。
ですが、興信所はその依頼に応じることができません。
実は法律によって、差別につながる調査は禁止されています。そのため、出自、つまり国籍について調査することができないのです。これは調査してほしいターゲットだけではなく、その家族にも及びます。「婚約者の国籍を調べるのが難しいなら、その両親の国籍を調べてほしい」という依頼にも応じられません。
ちなみに、興信所が調べることができないものは出生地だけでなく借金の金額や口座残高も含まれます。
水商売をしていた過去は興信所でバレる?
「過去に水商売をしていたけれど、もうすぐ結婚するからその過去を知られたくない」というケースについては、こっそりと働いていた場合にのみ、現在は興信所を使ってもわからない可能性の方が高いです。
ただ、「本名も住所も誰にも教えず、顔もメイクで変えた」「わざわざ誰に自分を知らない土地に行ってひっそり水商売の仕事をした」「誰にも水商売で働いていたことを話していない」というくらい徹底していたら、です。
しかしながら、「家族や友達、当時の恋人に水商売で働いていたことを話していた」「水商売の仲間とおおっぴらによく飲みに出かけていた」など、仕事内容についてオープンにしていたのならば、水商売で働いていた過去は興信所の調査で判明してしまう可能性が高くなります。
また、当時働いていたお店のホームページやブログなどで顔出しの画像が使われていた場合、そこからあなたが水商売経験者であることが拡散されているかもしれません。その場合、興信所が聞き込み調査でその情報を入手することもあります。
また、あなたがいくら秘密にしていても当時のお客さんに知り合いがいた場合、すでに秘密は漏れていると考えてよいでしょう。
それではヌードグラビアやアダルトビデオの出演はどうでしょうか。
こういったものへの出演は、どうしても画像や動画が残ってしまいます。あなた自身が隠していたとしても、友人や同級生には既にバレており、そこから興信所に伝わる可能性が大きいといえます。また、顔を隠していても、ヌードになった時に特徴的なホクロや傷が見えてしまい、すぐにあなただとわかってしまうかもしれません。
犯罪歴、整形、生活保護は興信所でバレる?
犯罪の前科についてはどうでしょうか。
犯罪の前科についても、興信所の力を持ってしても調査は難しいと言われています。
興信所が警察に聞き込みをしたり、書類を見せてもらうことはできません。
ですが、あなたの両親や兄弟・友人などがあなたの逮捕歴について周囲に相談したり、話題に上げたりしていた場合には、そこから口コミで話が広まっている可能性も大きいでしょう。
誰にも知られていないと思っても、実は周囲の人は全員知っている。しかも意外な人にまで知られていると言うのはよくあるケースです。
中絶経験や整形についても、興信所の調査ではわかりません。「どの病院を利用したのか」「病院でどんな治療を受けたのか」ということを興信所が詳しく調べることもできないのです。
たとえ興信所が病院に足を運んで、医師から個人情報を引き出そうとしても断られるでしょう。受付のスタッフや看護師も同様です。
しかしながら依頼者が恋人や親友に相談していたり、たとえ匿名であったとしてもSNSの裏アカウントに書き込んだりしていた場合、そこから他の人に広まっている可能性があります。その情報まで興信所がたどりついてしまったら、まさにアウトです。
それでは生活保護はどうでしょうか。生活保護を受けていた過去がある、もしくは生活保護を現在進行形で受けている場合、興信所にバレてしまうことはあるのでしょうか。
生活保護を受けていた過去については、興信所ではほぼ調べられません。個人情報を保護する意味でも問い合わせには応じてもらえないのです。
しかし、こちらもやはり聞き込み調査で判明することがあります。
それでは今、生活保護を受けているという人はどうでしょうか。
こちらは、張り込み調査や尾行調査で判明してしまう可能性があります。
生活保護を受給する際に手渡しでお金を受け取っているという人は、毎月役所に足を運ばなくてはいけません。その日に生活保護の担当者と役所で会っているところを興信所に撮影されてしまったら、すぐにバレてしまいます。
口座振込で生活保護を受給している場合には、簡単にはわかりません。
ですが、興信所があなたにぴったりとくっついて尾行・張り込み調査を行っていた場合、生活保護を受けていることがバレるのは時間の問題でしょう。
興信所に知られる前に、カミングアウトするという手段もある
あなたが興信所に知られたくない秘密を抱えているとするならば、必ず他の人に話さないようにしましょう。誰かにしゃべれば、必ずそこから広まります。
あなたが「誰にも秘密を漏らさないはず」と信用している友人も、もしかしたら帰ってすぐに自分のパートナーや家族にぺらぺら話しているかもしれません。そこからさらに話が広まって、知らないところであなたの秘密がどんどん拡散されていくのです。
どうしても隠しきれないと思ったならば、いっそのこと自分からカミングアウトするのもいいでしょう。自分の口から相手に伝えたほうが、興信所から報告書で伝わるよりも「黙っていて申し訳ない」という気持ちが伝わります。
自分がなぜそんなことをしてしまったのか、どうしてそれを隠していたのかを自分の口から伝えることで、あなたの反省している気持ちや伝わるかもしれません。相手に謝罪したいという気持ちも伝わるでしょう。
まとめ
興信所では役所や病院、金融機関に問い合わせて情報を手に入れることはできませんが、張り込みや尾行といった地道な調査で情報を集め、真実にたどり着くことができます。
だからこそ、後悔するとわかっているようなことには、できるだけ手を出さないようにしたいですね。